私は、クリエイティブパートナーという肩書きで、主に店舗・商業施設のデザインをしています。空間デザインの仕事とは、ただのハコ作りではなく、クライアント自身のブランド構築のお手伝いだと思っています。経営コンサルタントは提案力を持っていますが、それを具現化することはできません。工務店はハコ作りができますが、提案力を持っていません。その両方ができるのは空間デザイナーだけなのです。
店舗を作ることは、クライアントの価値を高める重要な要素を作ることであり、デザインの力でそれを実現することが結果的にクライアント自身のブランド力を高める事に繋がると考えます。デザインは付加価値でありますが、殊に店舗や商業施設においてデザインは不可欠な付加価値であるという自負を持って日々の仕事に取り組んでおります。
今まで多くの案件に携わってきましたが、特に部分改装や増築など、既存の建物や空間を生かした設計で高い評価を頂いてきました。個人的には四角い箱（空間）の中に有機的な曲線を取り込むようなデザインを好むのですが、クライアントの要求に応じながらも、常に自分の形というものを追求し表現する努力を続けています。
クライアントの思い描くものを『100』とした時、私の想像力で『100』を『200』あるいは『300』に膨らましていき、より価値あるものを作り上げていくのが私の理想の仕事の形です。世界が目まぐるしく変化し多様化している昨今、仕事のやり方や仕事相手、そしてクライアントの要望も今後さらに多様化していくと考えられますが、常にクライアントの大切な思いをしっかりと受け止め、創造力を提供するパートナーであり続けたいと思います。